当院の標榜科目は内科・小児科・循環器内科です。しかし当クリニックでは日本では標榜の認められていない一般医療・家庭医療・プライマリケアなどと言われるものを目指しています。これは従来の専門科にとらわれず患者様の病気や健康問題について幅広く相談にのり、必要があれば専門医を紹介し、患者様に最良の医療を提供しようとするものです。
このような役割を担う医師は欧米ではすでに一般医として認められていますが、日本ではその価値がようやく理解されてきたところです。
医学はこの半世紀、爆発的な進歩をとげ、今もその速度は衰えるようには見えません。しかし、その進歩は医療の専門分化をさらに推し進めます。専門分化は医療技術を向上させるには欠かせない方法ですが、その一方で医療システムの弊害も目立ってきました。医療の分断化・細分化です。そして患者様がどの専門医を受診すべきか分からないケースが多くなりました。そのような場合は一般医のアドバイスが役立つと考えられます。
また、一般医はゲートキーパーとして、病院の専門医の先生を軽症および専門外の診療による負担から軽減し、専門診療に専念できるよう負担軽減の役目を期待されています。
このような理由から当院では問診・理学所見などを重視して適切な診断、そして十分な説明をおこなって参ります。そして必要なときは、患者様の病状に合った専門医への紹介ができるよう努力してまいります。